ポール・セザンヌかくかたりき

図形とアイマスKRとその他

ベッキー♪♯のCDを買ったものだけがタイキックをしなさい

最近ベッキーへのタイキックに関するツイートが流れてくる。
僕はテレビを観ない人間なので大晦日のガキ使も観てなかったんだけど。
要はベッキーに不倫の禊としてタイキックを課したとのこと。

それで女性差別だなんだという話が盛り上がっているそうで。
僕としては「性差別」の文脈ではなく「私刑の肯定」で語るべきだと思うのだけど。
性別関係ないでしょう、あの番組の場合は。

僕は何に加担するわけでもないんだけど。

テレビ局、ベッキー並びにプロダクションとしては、
ベッキーがおしおきうけたよ!これでもう不倫のことはチャラね!」と。
ただ、それが地上波で行われるっていうのは視聴者がそれを求めてると、
そういうのがウケると思われているってことなわけですよね。
実際ウケたんだと思うし、これでベッキーもある程度受け入れられるのだろう。

男性宅へのお泊りが発覚したアイドルが坊主にした事件が以前あったけれど、
それと同じ文脈だよね、受け取られ方の差異は置いといて。

僕は大衆の大衆による大衆のための私刑だと思った。
要は「悪いことをした人が罰を受ける」というエンターテイメントで、
これによって大衆は「罰も受けたし許したるわ」となる。
いわば、番組側が大衆に代わって不埒者に罰を与えたわけですね。
大衆がベッキーに罰を与えたのと変わらない。

ベッキーさん、もう十分に罰されてたと思うんだけどなぁ。
一時的に仕事が無くなったし、何よりめっちゃバッシングされたし。
刑法犯ではないけれど、相応に賠償もあったろう。
確かに大衆の期待を裏切ったという意味では大衆への賠償はないけれど、
一個人が全ての期待に応えないといけないってこともないでしょう。人間だもの。
ベッキーガチ恋勢の人達は傷ついたかもしれないけれど。

そういうふうに思って、とっても私刑だなって思った。

そして、姦通の女(ヨハネによる福音書ですね)を思い出した。
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」
っていう、あの有名な話ですね。

まあ、処刑は人間社会古来のエンタメだからね、仕方ないね。
そこで差別のことで噴きあがる人が出るのも大変あはれでありんす。

そんなことを思って過ごした一週間でした。

おしまい。